<サキちゃんとの出会い>
ひとみさんが、【おしゃべりひろば】に、こんな書きこみをしてくれました。
先日来、ガンコさんが作って下さった点字の本を、どのように活用すればいいか、ずっと考えていました。そんな時、視覚に障害があるサキちゃんという女の子が、読み聞かせの活動をしていると言うことをテレビ番組で、ぐうせん知りました。
サキちゃんは、視覚に障害を持つ、感性(かんせい)ゆたかな小学4年生の女の子です。音の世界で生きるサキちゃんは、聴覚(ちょうかく・音が聞こえるかんかく)が、すばらしく発達(はったつ)していて、生活の中での音のすべてを、おんぷで表現できるくらいです。
そんなサキちゃんの夢(ゆめ)は、『さまざまな世界』の声をききながら、『見えないステキな世界』をつたえること、そして『やさしさにつつまれた世界』をつくることです。大すきな本や音楽にはげまされながら、懸命(けんめい)に生きています。
朗読(ろうどく)や音楽を通じて『見えないステキな世界』をつたえていけたら・・・と、読み聞かせの活動や、ミュージカルの出演(しゅつえん)なども、実現(じつげん)しているそうです。
わたしは、この2さつの点字の本を、一番ひつようとしてくれる人だ・・・と思い、サキちゃんに点字の本をおくることにしました。
ひとみ |
そして、ひとみさんのところに、サキちゃんの声がとどけられました。♪
≪絵本の感想≫・・・・・サキ
わたしは「にぎやか色のちび」と「赤いロッコと緑のギル」の、2さつの本を読みました。2さつの中でも、とくに感動した本は、「にぎやか色のちび」です。なぜかと言うと、「わたしは わたしでいいんだ」 とチビが言うところで、わたしも、「そうだ、わたしは わたしでいいんだ。かといって、勝手な事をしてはいけないけれど、でも、わたしはわたしなりにせいいっぱい生きればいい、後を向かず前を向いてつき進めば、それが、わたしにとっての一番の幸せなんだ」 と思ったからです。
そういったふうに、前向きになれる本と出あえて、わたしはとてもうれしいです。
どちらかというと「赤いロッコと緑のギル」は、岩ゲッギと沼ゲッギが出会って何をするのかワクワクドキドキのお話でした。やっぱり、おたがいが、出会ってもいないのに、「悪いやつ」ときめつけたりしてはいけないよなっと思いました。
どちらの本も、とてもステキな本だと思うので、わたしの友だちにも、読んであげたいです。色々な人たちにも、聞いてもらいたいです。わたしのために、この2さつの本に出会わせてくれたたくさんの人たちに、ありがとうございます、って感謝(かんしゃ)しています。 |
サキちゃんからの声は、ひとみさんや、わたしたちにとっても、うれしいおくり物でした。
ひとみ |
そうだよね、サキちゃん。サキちゃんは、サキちゃんでいいんだよ!目が見えないことで、ふべんなことや、出来ないこともあるだろうけど、自分なりにせいいっぱい生きることが、大切なことだと思います。サキちゃんが言うとおり、前を向いて進んで行ってください。
視覚に障害がある方も、この本によって、ある時は、はげまされたり、また、ある時は、楽しい時間をすごされることを、ねがっています。これらの点字の本に、たくさんの方の指で、なぞったあとがつくことを、ねがっています。 |
あけみ |
サキちゃん、本が気に入ってもらえてとってもうれしいです!
これからも「見えないステキな世界」をたくさんの人につたえて行って下さいね。そして、たくさんの人たちとみんなでつながって、「やさしい世界」を作って行こうね。みんな、その人が、その場所でできるせいいっぱいのことをしながら、みんなでつながって行こうね!
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チカ |
サキちゃん、感想をありがとう!
サキちゃんの感想を読んで、あたしが元気をもらいました。
あたしも、あたしにできる事をせいいっぱいやっていこうと思いました。 |
おひさま |
サキちゃんの、読み聞かせは、小学4年生なのに、あふれるような、ゆたかな気持ちがこもっている、読み聞かせだったよ。そんなサキちゃんなら、妹さんといっしょに、『にぎやか色のちび』や『赤いロッコと緑のギル』の本を、読んで、また、他の人にもつたえてくれるでしょうね。 |
点字本を通じて、サキちゃんとの出会いがありました。
これから先も、きっといろんなお友だちに出会えるのだろうと、とっても楽しみです。
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